会社を辞めようか迷っている人は辞めた方が無難です。
そんなこと言われても
辞めたら生活できなくなるんだから簡単には辞めれない。
次の仕事探すのは大変だし、次の会社でうまくやっていけるとも限らないしなぁ
おっしゃる通りですね。確かに会社を辞めることは口で言うほど簡単ではありませんし、
転職したからといって次の会社では続けれるのかというと分からないですもんね。
ただそう思われたのであれば、少なくともまだ今の会社で働ける余力があることかと思いますので、
もう少し辞めるべきか続けるべきかじっくり考えればいいと思います。
勢いで辞めてしまって後悔する方もいますので。
その時に、辞めたいと思った点とまだ続けれるなと思った点をそれぞれ紙に書き出すことをオススメします。
紙に書き出すと頭の中が整理されて、自分が何を考えているのかが一目瞭然なので、忘れる事もなくスッキリします。
ただ、心が病んでしまうくらいまで働くのは危険です。
それは会社で働く余力がないということなので、即刻辞めるか休職しましょう。
今回は、
後のことなんて辞めてから考える!ただ今辞めるのは得策だろうか?
一刻も早く今の会社を辞めたいけど、
本当に勢いで辞めてしまって大丈夫なのだろうか・・・
というような、今の会社で働くことに限界を感じているけれど、
会社を本当に辞めてしまっていいのか迷われている方に向けてお話していきます。
会社を辞めたい・・・。その仕組みを解説
辞めようと思う理由は人それぞれですが、
・ブラック企業で心身共に参っている。
・職場の人間関係に悩まされている。
・給与少ない・休み少ない。
・単純に仕事が合わない。
これらが大半でしょう。
どんな些細なことでも、一度辞めたいと思ってしまうと、その辞めたい気持ちを抑えて働いても楽しくありませんし、働く意欲もなくなってくると毎日なんのために働いているのかも分からなくなります。
自分が生きていくためには仕方のないことだと割り切れるのであればそれでも良いのかもしれませんが、その妥協は長くは持たないでしょう。
何故なら、多くの人は自分の欲求を満たすために生きているからです。
「マズローの欲求の段階説」というのはご存じでしょうか?
知らないという方はこちらの画像を見て下さい。
下から順に
②安全の欲求 →(日々の生活を安心して暮らしたい)
③所属と愛の欲求 →(家族、友人、仕事仲間などの他者から受け入れられたい)
④承認の欲求 →(高く評価されたい、自分の能力を認められたい)
⑤自己実現の欲求 →(望んだ自分になりたい)
と5つの階層に分かれていて、これは心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。
人間には5段階の「欲求」があり、下の階層の欲求を満たしていく度に次の欲求を満たそうとしていくという心理的な行動を表しています。
働く意欲もなく会社で働いても、下2つの階層である「生理的欲求」と「安全の欲求」は満たせるでしょうが、それより上の3つ、特に1番上の「自己実現の欲求」を満たすことは難しいです。
そうなるとすべての欲求が満たされることがないので、そのうち「自分はどうして生きているのだろう」と自分の存在自体を否定するような考えが生まれることもあり得ます。
そういう思考になってしまうと、ぶっちゃけたった1回しかない貴重な人生を無駄にしてしまっているのと同じなんですよね。たかが1つの会社ごときに自分の人生を奪われているって思うと悔しくないですか?
そうならないためにも、今の会社ではこの5つの欲求すべてを満たすことができるのか。
まずはそこから考えてみると良いです。
恐らく、あなたが辞めたいと思っている理由と「マズローの欲求の段階説」はリンクしているはずなので、いずれかの欲求が満たされていないのではないでしょうか?
もしそうであれば、遅かれ早かれ辞める決断を取ることになるのは明白です。
正直、このマズローの5つの欲求を満たすことができない職場であれば、辞めた方が今後のためにも無難だという結論が出たも同然なのですが、
果たして一刻も早く辞めるべきなのか、辞めて後悔したりしないかという悩みはまだ解消されていないかと思いますので、次はそちらを見ていきましょう。
ちょっと待った!あなたの会社、ほんとに辞めるべき?
今あなたが働いている会社はどのような業界でしょうか?
その会社での仕事が、その業界にとって将来性のあるものなのかどうかを探ることが
もう1つの会社を辞める判断の基準になってきます。
どういうことかというと、この先衰退していくことが予想される業界であれば、早めに辞めた方が賢明な判断となる可能性が高いからです。もちろんあくまで予想なので、必ずしも衰退すると言い切れるものではありませんが、以下の衰退が予想される業界に勤めている場合は、自分の会社は客観的に見て業績が落ち込んでいるか、この先伸びる見込みはあるのかを調べてみましょう。
出版業は、世界的に見ても厳しい分野のようで、
理由としてはスマホなどの電子書籍で本を読む人が増えていることが挙げられます。
製造業は、身近なもので言うと、自動車や家電、衣服や飲料・食品など、馴染み深い言い方をすれば「メーカー」でしょうか。製品を生産する企業ですね。
理由としては今後ロボットやAIを駆使した自動化が進み、人員が削減されていくことが目に見えている、主に少子高齢化や景気の低迷で消費の落ち込みが激しい。等が挙げられます。
次に、今後伸びていくことが予想される業界も見てみましょう。
場合によっては辞めて後悔する可能性もあるからです。
・インターネット広告業界
・エンタメ業界
・建設業界
・医療業界
・介護福祉業界
・人材派遣業界
・農業業界
※参照元:TECH::NOTE『【2020年版】 10年先まで伸びる業界と衰退する業界を開設』
ただ、将来性のある業界で業績が良いからといって、一概に続けた方が良いと言えないのも事実です。
将来性のある業界で業績が良く、自分のスキルや専門的な知識が身につく環境であって初めてもう少し辞めるべきなのか考えた方が良いと言えます。
何故なら、今働いている会社が倒産してしまったり、リストラされてしまっても、同じ業界でも通用するスキルや専門的な知識を持っていれば路頭に迷うことはないからです。
僕は中小メーカーに勤めていたのですが、競合が強く勝ち目がないので独自路線を貫いている会社でした。
安易に価格競争に参入するのではなく、唯一無二の存在として突っ走っていくところに惹かれて入社したのですが、業績が赤字続きということを聞いたり、優秀な人が次々辞めていく事態を見て、ここで長年働いても身に付くのは他では通用しないスキルだし、自分も早く辞めないと手遅れになってしまうと判断して、1年で会社を辞めることにしました。
長く働けば働くほど専門的知識も増えるし、経験値も上がっていくという面で見れば、確かに1つの会社で長く働くのも悪くないのかもしれませんが、結局他の場所でも通用するスキルが得れる環境でなければ、今の時代何年も務めるのは賢い選択とは言えないんじゃないかなと思います。
他には、長く働けばそのうち出世して年収も上がっていくから安泰なんじゃないの?という意見もあるかと思いますが、僕個人の考えとしてはオススメはしないです。
まず役職が付くこと自体にあまりメリットが感じれません。
というよりデメリットが大きすぎます。
冒頭に述べた「マズローの欲求の段階説」的には昇進することはメリットになるのですが、
余程働くモチベーションがないと逆効果になり、役職が付いたことによるプレッシャーに悩まされることになりますし、
それ以上に責任が伴い、自分の時間がほとんど取れなくなり、どうしても会社中心の生活になってしまいます。
自分の上司がそうでした。毎日帰りが遅く、多忙な上司の姿を見て、尊敬はしますが自分はそんな人生は嫌だなと思いました。
そもそも長く働いたとしても必ず出世できるわけではないので、それと同時に年収も必ず上がるというわけではないんですよね。
多少は上がるのかもしれませんが、何年も働いて少しずつ年収を上げていくくらいなら、副業を始めてドカンと年収を上げた方が手っ取り早いですし、限界がないのでいくらでも稼げます。
副業で安定して稼げるようになれば、いつでも会社を辞めれるという最強の選択権を手に入れることもできますので、年収を上げるためだけに今の会社に留まろうとしているのならまずは片手間に副業について調べてみることをオススメします。
副業自体禁止されている、副業をする時間すらないという方は、そんな会社はさっさと辞めてしまいましょう。
満足のいかない給与しか貰えないから副業を考えているのに、それを禁止されて給与の額も上げてもらえなければ、会社の言いなりでしかありません。
そんな理不尽な会社の言うことを受け入れたところで、いざ自分が経済的に厳しくなっても会社は守ってくれません。自分の身は自分で守るしかないのです。
まとめ
おさらいします。
・『マズローの欲求の段階説』の5つの欲求を満たすことが不可能。
・業績が年々悪く、今後も伸びそうにない。
・業績は好調だが、自分自身にスキルや専門的な知識が身につくような仕事ではない。
・副業が禁止されているor副業する時間すら取れないくらい過酷な毎日を過ごしている。
これらが複数当てはまるようであれば、今すぐ辞めるという決断は正しいです。
僕は会社で働くことを辞めます。自分を大切にしたいので。
問題は次何で稼ぐか。それくらいです。
会社で人間関係気にしたり、明日の会議の事を考えたり、スケジュール組んで必死になって業務を終わらせることに比べると気楽なもんです。
稼がなきゃいけないという焦りのせいで人はみな冷静な判断が出来ていないだけなんです。
最低でも3か月分何不自由ない暮らしができるくらいの貯金があれば、自分のこの先の人生を見つめなおす良い期間になるでしょう。